寝起きの腰痛・・・実は暑さが原因かも!?
2016/12/18
FROM 河村悠矢
最近になり、関西はやっと梅雨が明け、
夏本番の暑さとなりました。
連日のように30度を超え、
外へ出ると立っておくだけでも汗が出ますよね。
全国各地では熱中症の方も出てきているようですが、
熱中症以外にも、暑さというのは、
体に大きな影響を与えます。
体内の水分調整不良が影響する
暑さによって、どんな状態であっても
汗をかくようになります。
例えば寝ている時・・・
人は体温調整のために、想像以上の汗をかきます。
日中の室内でもそうです。
冷房が効いている中であっても、
体表(体の表面)である皮膚からは少ならかず、
水分が蒸発しています。
冷房が効いた中であれば
水分補給を行わなくても大丈夫な気もしますが、
水分は不足しがちになりますので、
軽い脱水の方が臨床でも多くみられます。
脱水による臓器への負担
体内の水分が不足することによって
起こることはとても多くあります。
そのひとつが血液濃度の問題です。
人の体の60%は水分で出来ていますが、
血液は全身に水分と栄養を送る役目を持っています。
仮に血液濃度が濃くなれば、ドロドロとした血液になり、
全身の水分は不足し、栄養も行き届きにくくなります。
そうなることによって、
毛細血管の豊富な臓器への負担が大きくなります。
例えば腰背部にある腎臓という臓器は、
毛細血管の塊のような臓器ですから、
かなり負担がかかり、疲労を起こします。
腎臓疲労が腰痛を引き起こす
腎臓という臓器は左右の腰背部に存在していますが、
そのすぐ近くには肋骨や大腰筋といった
大きな筋肉が存在しています。
腎臓への負担が大きくなることによって、
膜で繋がった周辺の筋肉や
場合によっては肋骨にまで影響を及ぼすことで、
腰痛を感じたりすることがあります。
梅雨の影響がこれから表に出始める
梅雨の時期が終わり、
夏本番の天気や暑さになりましたが、
人の症状として出始めるのはこれからです。
一般的に細胞が生まれ変わるには
3~6ヶ月と言われており、
血液の主である赤血球は約4ヶ月と言われています。
また、免疫機能を司っている白血球は、
種類によっても差がありますが、
代表的な好中球は、約1週間と言われています。
以上のことから、
人の細胞に大きな影響を及ぼすには、
これらのタイムラグが存在するということがわかります。
治ることもそうですが、悪くなることも同じです。
このタイムラグを知った上で
体調管理を行うことは非常に大切なことです。
水分を多く摂り、多く出す
血の巡りが良くなることで
健康になるとよく聴きますが、
専門用語でいうと【血液を循環させる】という意味です。
循環とは、
【ひと周りして元へ帰り、それを繰り返すこと】
を言いますが、
この循環の数と質を高めることが健康に繋がります。
つまり、運動によって心拍数を上げ、
循環の数を上げることと、
水分を多く摂り、流れやすい環境をつくることで
循環の質を上げることが好ましいです。
また、汗にはミネラル(特にナトリウム)を
多く含むため、水と共にカリウム・マグネシウムを
含んだ塩を摂取することがオススメです。
夏はまだまだ始まったばかりですから、
体調管理に気をつけつつ、
時期に応じた食べ物を食べて、
少しでも楽しめるようにしたいものですね。
本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)