免疫とは何か?④〜顆粒球と疾患の関係〜
FROM 河村悠矢
今回も免疫シリーズの続きになります。
過去3回分の記事は以下のリンクからご覧頂けます。
まだの方は是非ともご覧ください。
今回も簡単な復習から入っていきます。
前回は、自律神経と白血球の関係性をお話ししました。
顆粒球・リンパ球は、
それぞれに、
交感神経・副交感神経に関係して
作られる量(バランス)が
決まっているという内容でした。
そして今回は、そのバランスの違いから、
起こりやすい疾患をお伝えしたいと思います。
まずは、交感神経優位の際に作られる
顆粒球が多くなることで起こりやすい
症状・疾患から挙げていきます。
顆粒球が必要以上に作られると
行き場を失い、全身の末端まで
仕事探し(細菌・ウイルスを食い殺す)にいきます。
そこで、常在菌の住みついている
皮膚の表面や消化管の粘膜といったところで
必要以上に働くわけです。
この結果、炎症反応(食い殺し、死骸を膿として排出)が
起こるのです。
例を挙げるなら、吹出物や歯周病、
胃潰瘍、びらん性胃炎、
クローン病、潰瘍性大腸炎、痔・・・
女性は子宮内膜症、卵巣膿腫などです。
これらの特徴はすべて、
膿を出すという、
顆粒球の働きの特徴が見られます。
また、交感神経が活発なほど、
悪性腫瘍(ガン)、高血圧、高血糖(糖尿病)、
高脂血症、または腰痛などを含んだ、
所謂、生活習慣病になりやすくなります。
それはなぜか?というと、
交感神経というものは、
その②の記事でも説明しましたが、
交感神経の長時間の働きにより、
常に脈が多い、血圧が高い、血糖が高い
という状態になるからです。
その結果、低体温を引き起こします。
寝不足や無理が続くと吹出物が出ます。
肌荒れを起こしやすくなります。
そういったものは、自律神経の乱れから
顆粒球が関係しているのだということを
知っておいてください。
次回は、副交感神経が優位になることで
リンパ球過剰になる、その結果起こりやすい
症状・疾患例をお伝えしたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)
まとめ
顆粒球が多くなることで、炎症が起こりやすくなる。
例えば、無理をすると吹出物が出る。
歯周病や、びらん性胃炎、潰瘍性大腸炎、
子宮内膜症、卵巣膿腫は顆粒球の異常が影響する。
これらの特徴は“膿が吹き出る”こと。
さらに交感神経優位は、生活習慣病のリスクとなる。