正しいカルシウムの摂取の仕方
FROM 河村悠矢
前回、前々回とカルシウムの働きや
不足することでの病態をお伝えしました。
今回はカルシウムを摂取するための
具体的な方法についてお伝えしたいと思います。
カルシウムが豊富な食べ物といえば?
カルシウムが多い食べ物は?と聞かれると、
あなたは何と答えるでしょう。
多くの方がまず言われるのは、【牛乳】でしょう。
学校給食では毎日必ず牛乳が出るのも、
その例だと思います。
その他にも、骨ごと食べる魚や、
殻を食べるエビ、葉物などに多く含まれています。
注意すべきリンの過剰摂取
カルシウムを摂取しようとする際に、
注意すべき点があります。それがリンです。
リンは、カルシウムが豊富な食べ物に比較的多く含まれています。
例でいうと乳製品をはじめ、肉類、魚類、穀類などが挙げられます。
現代社会においては、特に加工食品からのリンの過剰摂取が問題視されています。
なぜリンの過剰摂取が問題なのか
食品添加物として用いられるリン酸塩は、
ミネラルの吸収を阻害します。
つまり、リンの過剰摂取により、
カルシウムの吸収は阻害されてしまいます。
これではいくら、カルシウムの豊富な食べ物を食べても、
全く意味がありません。
さらに、血中のリンはカルシウムを引き寄せる作用を持つため、
骨の分解を促進させ、カルシウムを排泄させてしまいます。
牛乳も骨を脆くする
カルシウムの豊富な代表として、
牛乳は一般的に言われており、
骨の成長のため(特に成長期の子ども)に
飲む(飲ませる)方は多くいらっしゃいます。
しかし、先ほども言ったように、牛乳を含む乳製品には、
カルシウム以上のリンが多く含まれています。
つまり、飲めば飲むほどにリンの影響から、
体内のカルシウムを排泄してしまいます。
ですから、カルシウムを摂取するために
飲むべきものではありません。
戦前はほとんどいなかった骨粗鬆症の方が、
戦後から急速に増えた要因のひとつとも言えます。
カルシウムは様々な食品から取れる
野菜の栄養価は、土壌の関係から、
時代の経過と共に減少しています。
しかし、カルシウムやその他のミネラルが豊富である野菜は、
やはり天然のサプリメントとも言える存在です。
乳製品や魚からのカルシウムが取れないとなると、
何から取ればいいの?と思われるでしょうが、
野菜で充分なのです。
特に緑黄色野菜の葉には、
多くのカルシウムが含まれています。
また、海藻類や豆類などにも、
カルシウムは豊富に含まれています。
乳製品から摂取しなくても、
意外とたくさんの食品から摂取することができるのです。
いかがでしたか?
カルシウムが豊富な乳製品が、
実はカルシウムを排泄していたと考えると恐ろしいですよね。
ただ、何度も何度も言うようですが、
カルシウムが様々な病態を作り出しているのは事実ですから、
是非とも正しい食事で、不足しないように摂取して頂きたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)