天候と体調の変化
FROM 河村悠矢
最近は例年とは違う梅雨を迎えて、
全国で異常気象が続々と報告されています。
私の出身地である福山市も
雨の影響で浸水している地域もあり、
心配せざるおえない状況にもなりました。
私たちが地球に住んでいる以上は、
自然に逆らえないのは事実ですが
あまりにも残酷な被害を見ると、
その一言では済まされないほどの脅威を感じます。
さて今回は、天候が私たちの体に及ぼす影響について
考えていきたいと思います。
人間は60%以上が水分で構成される
この事実をご存知だったでしょうか。
よく耳にする言葉だと思います。
これが何を意味しているのか?
もう一度考えてみて頂きたいのです。
簡単な例から・・・
もし、あなたが今、トイレが近くなることを言い訳に
水分補給を怠っているのであれば、
体調不良の原因になっているかもしれません!
・・・というわけです。
雨の日に関節付近が痛い理由
たまに雨になると、腰が痛くなる方がいらっしゃいます。
腰だけではありません・・・人によって膝が痛くなる方、
足首が痛くなる方、肩や肘もあります。
人によって症状は様々です。
しかし、決まって雨の日に痛みが増す・・・
これはどういうことなのかというと、
ひとつ言えることは、気圧の問題です。
普段の晴れの日の気圧であれば、高気圧ですから
体の内に向かって圧が加わっています。
しかし、これが雨の日になるとどうでしょう。
今度は低気圧になりますから、体の内に向かう圧は減少します。
ということは、普段よりも関節内の圧が変化するため、
異常を感じやすい・きたしやすい状態と言えるのです。
臓器も内圧によって変化する
例えばあなたが、キングサイズのベッドで寝るのと
新幹線の自由席で
隣を気にしながらで寝るのとであれば、
どちらが良く眠れそうですか?
想像してわかるように、広々とした
窮屈さがない方が良いはずです。
あなたのお腹の中の臓器も全く同じです。
何か臓器に負担がかかってしまった・・・
血流量が増えることで、うっ血した状態になれば
その分、周囲や下の臓器は圧迫感を感じて、
動きにくい=機能しにくくなるのです。
雨の日の圧の違いも一緒です。
腹腔内の圧が変化しやすければ、
問題も生じやすいというわけです。
水分調整の臓器とは?
体内に60%以上ある水分を
体内で調整している中心的存在が
腎臓という臓器です。
左右の腎臓は腰付近の高さにあり、
主におしっこの元である、尿素を作ったり、
血液の濃度(ナトリウムやカリウムなどのミネラル)を
調整しているのです。
段々と暑くなるにつれ、発汗が多くなり、
これからは水分が不足しがちです。
このような状態では、
腎臓への負担が大きくなると言え、
それに伴った症状や病態が発生する
可能性が高くなるといえるでしょう。