疲れがとれないのは肝臓が疲れている!?

   

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FROM 河村悠矢

前回は、冷たい飲み物や食べ物が、
胃や腸の活動を低下させることによって、
消化不良を引き起こし、
そこから腸内環境が乱れるというお話しをしました。
今回は、その前回に引き続き、
夏バテに影響する、内臓疲労について、
もう一歩踏み込んだ内容をお伝えしたいと思います。

毒素を分解する肝臓

肝臓という臓器は、
血液の中の毒素を分解する役割があります。
これは、栄養などもそうです。
食べたものは、小腸からゆっくりと吸収をし、
一度、肝臓へ運ばれます。
栄養の中にも、必ず毒素は混ざっているため、
それらの毒素を分解し、無毒化してくれるのが、肝臓なのです。

乱れた腸から毒素は増える

胃に負担がかかることによって、
消化不良を引き起こし、
その負担はやがて腸に移行します。
胃の問題は、消化ができないことが主ですが、
小腸は、食べ物をうまく運べないことが、
主の問題となり、大きく影響してきます。
本来は、吸収をしながら大腸へと
食べ物を運ぶように動くのですが、
冷たさから血液量が低下することによって、
この動きが悪く、小腸にて食べ物の腐敗が始まります。
結果、小腸の壁を傷つけてしまい、
普段は小さな状態で吸収するはずのものが、
大きな状態(とは言っても目で見えないレベル)
で吸収されたり、毒素が多く吸収されることによって、
肝臓への負担となるのです。
また、この状態での吸収された大きな状態の物質は、
体にとって異物と判断されやすく、これに対して、
抗体(免疫機能)が反応してしまうのが、アレルギーです。

血流量の多い臓器

血流量というのは、体全体に一定ではなく、
必要なところへ多く注がれる仕組みになっています。
つまり、たくさん働くところは、
血流量の割合が多くなります。
脳は、体の全てをコントロールしているため、
その分、活動も活発です。
なので、全血流量の15%を占めます。
体を動かす全身の筋肉は、脳を勝る血流量で、
全血流量の20%と言われています。
しかしながら、肝臓はこれらを勝る、
全血流量の30%を占めるのです。
つまり、肝臓はそれだけ働きが多く、
重要な臓器だということがおわかりだと思います。

肝臓疲労は全身に影響する

上記のように肝臓は、多くの働きを持ち、
その分、血流量も多いため、
無毒化することが過剰になれば、
やがて疲労を起こします。
肝臓が疲労することによって、
体内では様々な問題が起こりますが、
そのうちのひとつに、毒素が処理できずに、
血液を介して、全身にまわってしまうことが挙げられます。
毒素が全身にまわってしまうことによって
行き場を失えばアトピーになりかねません。
また、その毒素に反応をしてしまうことで
アレルギー反応を起こしてしまうこともあるのです。
いずれにせよ、筋肉や精神的な疲れだけでなく、
内臓も疲労するんだということを理解して頂き、
暑い夏だからこそ、冷たいものには
注意をして頂きたいと思います。

本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)

腸内環境は、様々な体調不良に影響を及ぼします。しかし、それだけではありません。そこから肝臓疲労に繋がることが更に深刻な病態を生むかもしれないのです・・・

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