月経不順はなぜ起こるのか?

      2016/12/18

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FROM 河村悠矢

今回からは、何回かに分けて、

連続した内容にしていきたいと思います。

内容は、婦人科疾患でも現在特に多い

月経不順についてです。

月経不順の基本的な病態、

どのような原因があり、発生しているかについて、

あなたにお伝えしたいと思います。

ではまず、質問します。

男性の方は、あなたが思い浮かぶ身近な女性を想像して下さい。

女性の方は、あなた自身のことをお答え下さい。

あなたの月経は、周期が乱れていませんか?

現在、多くの方が月経不順で悩まされています。

そして、不妊症の原因の1つとも言われています。

月経不順はなぜ起こるのか?というと、

多くの場合は、ホルモンバランスの乱れが原因となります。

通常、性ホルモンと呼ばれるホルモンの

エストロゲンとプロゲステロンというホルモンが影響しています。

これらのホルモンは、

卵巣の周期の変動によって分泌量が異なり、

このホルモンの働きによって、

子宮内膜が反応し、出血が起こる仕組みになっています。

そして、これらの性ホルモンの分泌量を調整しているのは、

脳にある、視床下部と、下垂体という2つの場所です。

順序としてはまず、

視床下部から下垂体へ指令のホルモンが分泌されます。

そこからさらに、指令のホルモンを受け取った下垂体から、

卵巣へと指令のホルモンが分泌します。

そしてようやく、卵巣から性ホルモンが分泌される

という流れになっています。

このように、性ホルモンは、脳からの指令が出なければ、

分泌されないということになります。

わかりにくい方に、この仕組みを簡単に伝えるとすると、

身体という会社の中に、視床下部という社長が存在し、

下垂体という課長が存在し、卵巣という部下が存在するということです。

社長の指令は、課長に伝わり、課長は、部下へ指令を出すことで、

はじめて部下が働くというわけです。

このように、身体の各箇所がそれぞれの役割を果たし、

月経という、人の生理的機能が行われているのです。

このように、

「月経不順は、ホルモンバランスの乱れが原因だ」

と言っても、

様々なホルモンが関与しており、性ホルモンだけが原因とはいえません。

また、バランスというよりも、分泌がされていない場合や、

そもそもホルモンをつくることができない場合もありますので、

単純に原因を知ることは難しいのです。


まとめ

月経不順は多くの方が悩んでいる疾患である。

不妊症の原因のひとつが、月経不順である。

月経不順の原因は、様々である。

ホルモンバランスの乱れはそのうちのひとつ。

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