あの選手が、リオ五輪1回戦で筋痙攣になった原因とは?

   

2f102a3f287aae85a54c07a3e48ee40f_sFROM 河村悠矢

メダルラッシュとなったリオオリンピック。
連日、深夜のテレビ中継に、
寝不足の方も多いのではないでしょうか。
開催前までは正直、あまり興味を持っていませんでしたが
いざ国を代表して活躍する選手をみると、
無意識のうちに、熱のこもった応援をしてしまうものですね!
必死で戦う姿は、人を惹く、
大きなエネルギーがあるのだと改めて感じました。
さて、今日は、
そのリオオリンピックでメダル候補とも言われていた、
ある選手が、なぜ予選1回戦に
筋痙攣(脚がつる)が発生してしまったのかについて
考えていきたいと思います。

血中カルシウム濃度の上昇

筋痙攣が発生する原因は、
筋肉が収縮するキッカケになるカルシウムが、
血液の中に過剰に存在しているからです。
ではなぜカルシウムが過剰になってしまったのか、
というところが今回のポイントです。
間違っても、カルシウムの摂り過ぎが原因ではなく、
カルシウム不足であるということです。

原因①脱水状態

まず、簡単に考えられることは、
体内の水分バランスが崩れてしまい、
脱水状態だったことが挙げられます。
4年に1度のオリンピックという大舞台ですから、
いつも以上の緊張感と共に、発汗量は増加します。
脱水状態になると、血液濃度が濃くなり、
ドロドロとした血液になることで、
筋肉が収縮をした際に、本来は排出すべき乳酸をはじめ、
その他の代謝産物が蓄積し、結果として、
筋痙攣を起こしたことが考えられます。

原因②過剰なストレスと栄養不良

次に考えられるのは、過剰なストレスによって、
興奮状態が続き、カルシウム濃度が
高くなったことが挙げられます。
ストレスは興奮状態をつくるため、
血中カルシウム濃度を高くし、
筋肉が収縮しやすい状況をつくりますが、
そこで栄養不良が起きてしまうと、
自らの骨や歯といった部位から、カルシウムを分解します。
そのような、自ら蓄積されているカルシウムが
血中に分解されることによって、
今度はカルシウム濃度のコントロールがうまくいかず、
結果、筋痙攣を起こしてしまうのです。

選手だけの責任ではない

間違いなく言えることは、
コンディショニングが上手くいかなかったということです。
本来であれば、勝てる実力は十分に備えていたからです。
本番で結果を残せないのも、
ひとつ実力だと言えばそれまででしょうが、
今回の結果は、選手の責任よりも、
医療スタッフをはじめ、裏方のスタッフに責任があると言えます。
しかし、それが4年に1度しか行われない、
オリンピックの難しさなのだと思います。
ただ、その中でも見事メダルを取られた選手達は、
本当に素晴らしいと思うと共に、
改めて、同じ日本人として誇りに思います。

いかがでしたか?
今回はいつもと少し違う話題について触れてみました。
アスリートは、常にギリギリのところで
せめぎ合っていますが、
一般の方も足がつることは起こりますので、
何かの参考にしてください。

本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)

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