生活の乱れが原因?年々増える子宮内膜症について
2016/12/18
FROM 河村悠矢
女性のあなたがもしも、
生理痛がだんだんとひどくなってきているようなら、
はやめに対策をとるべきです・・・
それはなぜか?というと、
子宮内膜症の可能性があるからです。
子宮内膜の役割
本来、子宮の内膜は、赤ちゃんのベッドとなるものです。
硬くて薄いベッドよりも、
ふかふかで柔らかいベッドの方が
居心地がいいのは容易に想像できるでしょう。
女性は妊娠するために毎月毎月、
同じ周期で妊娠する準備をします。
周期を構成するのはホルモンの役割であり、
このホルモンの働きによって、
内膜は普段よりも厚みを増し、
受精卵を着床しやすくします。
月に1度、このようなことが行われていますが、
妊娠しなければ内膜は古くなってしまうため、
自ら剥がして捨て、また新たな内膜を作り、
妊娠の準備をするというサイクルを常に行っているのです。
子宮内膜症とは一体何か?
上記のように、子宮内にある内膜は、
月に1度古くなったものを剥がして捨てる
ということが行われますが、
この内膜を剥がして捨てるという働きが、
子宮以外の臓器に増殖してしまう病気のことを
子宮内膜症と言います。
主には30~40代の女性に多く見られますが、
いまでは20代の方にもみられ、非常に多くの方が悩んでいます。
子宮内膜症の特徴とは?
約50年間で、3倍もの数の
患者様が増えていると言われる子宮内膜症。
主な特徴は、
生理痛がだんだんとひどくなることや、
その痛みが日常生活に
差し支えが出るほどの痛みであること、
月経過多になることや、
排尿痛があることなど、
様々な症状があります。
目安としては月経血が増え、
生理痛が以前に増してきた場合、
もしかしたら子宮内膜症?と疑いましょう。
慢性腰痛も子宮内膜症が関係していた?
生理痛だけではありません。
子宮内膜症になると、腰痛を引き起こす場合もあります。
もしもあなたが整形外科や、接骨院、
その他の治療法を様々試してみたにも関わらず、
良くならない腰痛は、
もしかしたら、子宮内膜症かもしれません。
普通に治療をしても一向に治らないはず、ですよね。
ですが、このように内臓が関係した腰痛は、
決して珍しいものではないのです。
次回は子宮内膜症の予後について
詳しくお伝えしたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました(^^)
まとめ
月経は妊娠をするための準備である。
子宮内膜は赤ちゃんにとってのベッド、
新しく厚みのある内膜が着床に好ましい。
妊娠しなかった場合、内膜を新しくするために剥がして捨てるのが月経。
子宮内膜症とは、子宮以外の部分が剥がれてしまうこと。