椎間板ヘルニアの痛みの原因とは?

      2016/12/18

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FROM 河村悠矢

椎間板ヘルニアという言葉をご存知でしょうか?
誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
もしかすると、身の周りで実際に、
椎間板ヘルニアを経験された方、
現在、椎間板ヘルニアの方もいらっしゃるかもしれません。

椎間板ヘルニアとは?

ヘルニアとは、飛び出すという意味の言葉です。
確か、ラテン語?だったと思います。
そして、背骨と背骨の間にある、椎間板。
このクッションの役目をもつ椎間板のうち、
中にある、髄核というゼリー状のものが飛び出した病態を言います。

ヘルニアは4人に3人がなっている?!

この事実はあまり知られていませんが、
実際にご年配の方であれば、
4人に3人がヘルニアになっているという研究が報告されています。
つまり、それだけ数多くの方がなるであろう、
椎間板ヘルニアによって痛みを感じるか感じないかは、
神経に触れて痛みが出ているのではありません。
筋肉が影響しているためです。
つまり、痛み=ヘルニアではないと言えるのです。

痛みの原因は血流障害から起こる

急性痛の場合は別ですが、
何週間・何カ月・何年と続く痛みを感じるのは、
炎症というよりも、血流障害から起こるものです。
血流障害というのは、
血液の流れが悪くなっていることを言います。
血流障害になることで、体は血管を広げなければ!
と反応しますが、(かなり簡単に言いますが・・・)
この反応の際に痛みを感じるのです。

筋肉が固くなることが血流障害に繋がる

血管は、筋肉の中を通っています。
ですから筋肉が固くなることによって、
中の血管が圧迫されるのです。
血管自体が固くなる=動脈硬化
とはまた違う病態ですが、
血液自体は流れにくいので、血圧は高くなると言えます。

なぜ筋肉が固くなるのか?

筋肉が固くなるには、原因があります。
1番の要因としては、疲労物質である乳酸や
カルシウムといったものが蓄積するからです。
日頃からの筋疲労によって
このようなもの蓄積されることで、
筋肉が固くなりますが、大抵の場合は、
休息をとることによって、排出されます。
しかし、休息を与えることをしなければ、
時間の経過と共に固くなります。

筋は伸びたり・縮んだり、収縮を行うことで、
疲労物質などを排出しますが、
慢性的に固くなった筋は収縮できにくい状態です。
そのため、更なる固さを生み、血流障害から痛みが発生するのです。

ヘルニアは治るもの?

椎間板ヘルニアによって手術を行う例は
少なくありませんが、
これらの場合は、歩けないほどの痛みを伴うか、
痺れや運動障害が著しい場合です。
しかし、痛みが原因の場合であれば、
神経ではなく、筋肉に原因があるため、
筋自体を緩める方が効果的であると言えます。

ただ、1番に言いたいのは、
ヘルニアを治す必要ないということです。
もちろん、痛みや痺れ、運動障害がある場合は、
そのような症状が出ない状態まで回復しなければなりません。
しかし、脱出した髄核を完治されることは、
必要なのでしょうか。
ましてや、多くの方がなっているであろうヘルニアですから、
症状が出ないうちは問題ありません。
ただ、症状が出る頃には
たくさんの原因が積み重なっていますから
その前段階で原因を取り除くこと、
つまり未然に防ぐことが大切だと思います。

本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)

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