細胞の働きを理解することが男性不妊症の改善につながる・・・!

      2016/12/18

100199FROM 河村悠矢

前回は、男性の不妊症の原因についてお伝えしました。
年々増加傾向のある男性の不妊症は
珍しいとも言えない時代にあります・・・
だからこそ、病態の原因となる、深い原因から
改善していく『根本治療』が必要不可欠です。
前回は、精子の材料となる栄養について、
今回は、工場となる器官についてお伝えしたいと思います。

精子形成の器官

精子は精巣(せいそう)と呼ばれる器官の
曲精細管という場所で作られています。
いわばこれが工場になります。
実は、生まれた時から男性は
精子の元となる『精子細胞』と呼ばれる細胞が
精巣に多く存在しており、
これらの細胞が変化することで
やがて精子となります。
専門的な話をしても難しくなるだけですから
要は、精巣で精子はつくられるということです。

精子形成のためには様々な細胞が働く

精巣で精子がつくられる過程において、
多くの細胞が働かなければなりません。
もちろん精子のもとである、精子細胞もそうですが、
それだけではありません。
セルトリ(支持)細胞や
ライディッヒ(間質)細胞と言った、
細胞が特に重要な働きをしているのです。

◆精子形成に働くセルトリ細胞
セルトリ細胞は、精子の周りを縁取るように存在し、
精子形成を支持、栄養を供給しています。
細胞に栄養は必須ですが、
その栄養を与えるのがこのセルトリ細胞です。

◆男性ホルモンを分泌するライディッヒ細胞
ライディッヒ細胞は、曲精細管の間を埋めるように存在し、
男性ホルモンを分泌する働きがあります。
そのため、間質細胞とも呼ばれます。
この細胞が働かなければ、
テストステロン(男性ホルモン)が不足し、
男性器の発達や機能の維持が難しくなるため、
ED(勃起不全)なども発生する可能性があります。
もちろん、精子形成にも関係するため、
こちらも重要であると言えるでしょう。

細胞の働き具合を決める重要な指示

上記の細胞は、大変重要な働きがあるのですが、
これらの細胞の働きが促進されるためには、
何らかの指示がなければなりません。

これは、会社で言う、上司と部下の関係と同じです。
上司からの指示があれば、部下はせっせと働きますが、
指示がなければあまり働いてくれないどころか、
全く働かなくなる部下も出てしまうことも・・・。

では一体、どこが指示を与えるのか?
それは、脳です。
次回はその脳から出る指示の重要性や
精子形成において必要なことをお伝えしたいと思います。

『なぜ精子形成がうまくいかないか』
『不妊症となりえる原因はなにか』

そのような内容をお伝えしたいと思います。
不妊症の方も、そうでない方も
是非とも読んでみてください。

本日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました(^^)

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